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  [犬] 動物看護師募集 [猫]   
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膝蓋骨亜脱臼(パテラ痛) [健康のための話]

小型犬で特に多い、膝関節に起こる病気です。
膝蓋骨亜脱臼になると、軽い場合は後肢の破行(足を使えなくて挙上する事)くらいで済みますが、激烈な痛みがある場合は膝からお腹にかけて触るのを嫌がるようになったり、痛みのせいで嘔吐してしまう犬もいます。


左が正常な犬の右足を前から見たところ、右が膝蓋骨(パテラ=patella)内方脱臼状態の犬の右足を前から見たところです。

もともとオオカミから発生した犬はブリーディングを繰り返すことで多種多様な犬種ができました。
日本のオオカミは大きくてもシェパードくらいと言われていますが、海外の大型のオオカミでは50kgを超すらしいです。
それほど大きい動物を掛け合わせて、2kgもないチワワまで小型化したのですから、骨格や筋、靱帯が本来の働きを果たせない状況になるのは、ある意味必然だとも考えられます。

先天的(遺伝的)な要因としては膝蓋骨(膝のお皿の骨)がスライドするべき溝が浅い事、大腿骨が外転しやすい事、下腿骨が内転および内方偏位しやすい事などがあげられます。
先天的な要因を持った小型犬の膝に過大な負荷が掛かった時、膝蓋骨亜脱臼は起こります。

亜脱臼というのは脱臼状態と正常状態を行ったり来たりする事をいうのですが、その時に痛みや違和感が出てしまいます。
なかにはクセになってしまい、痛みをほとんど感じないようになる犬もいますが、その場合足をうまく使えず、ロボットのような歩き方になってしまうことがあります。

膝蓋骨亜脱臼は症状が出てしまってからはなかなか有効な対策が無く、ケージレスト、内服薬での対症療法が中心です。
一方で障害が進むと大がかりな手術をしないとならない場合もあります。
そうならないためには小型犬の特徴を知った上で、膝に負担をかけない生活を心がけて下さい。

小型犬で気をつけてもらいたいこと
1.滑る床で走らせたり遊ばせたりしないこと。滑って転んで壁にぶつかったりすると、その衝撃で脱臼状態になってしまいます。
2.ソファーや階段の上り下りを避けること。大きく膝を曲げ伸ばしした時に膝蓋骨が外れてしまうことがあります。
3.激しい運動は避けること、また肥満にならないように体重をきちんと管理すること。どちらも膝に掛かる負担を増やしてしまうことなので避けた方が良いです。

これは個々の飼い主さんの考えにも寄りますが、小さ過ぎる動物を褒め称える風潮はどうかと思っています。
「うちの子大きくって困ってるんです」という純血種の飼い主さんがいらっしゃるのですが、小さくてトラブルを抱えるよりは、多少骨格が大きくても体が丈夫のほうが飼いやすいんじゃないかって私は思うんです。
それこそ「世界に一つだけの花(命)」なのですから、その子の持った特質を理解して、かけがえのない時間を共に過ごしていって欲しいものです。


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タグ:健康管理
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プードルやポメちゃんに飛ぶな立つなというのは難しいですね。。。
こちらでも苦労しています。
by (2007-07-30 18:37) 

ぷっち

ご訪問&niceありがとうございました^^
色々勉強させていただきます。
うちのワンは肛門線からの分泌液を興奮時によく出すので
なんとか定期的に頑張って絞り出しているのですがなかなか難しくて。
でも図をみればわかる気がします。ありがとうございました♪

質問なんですが犬の毛が原因で喘息になるということはあるんでしょうか?子持ちの友人に聞かれたもので。。
お答えいただけたら嬉しいです^^
by ぷっち (2007-07-31 14:02) 

ふあみど

どんぐりさん
私の奥さんがポメとプードル飼っているのですが、2本足でピョンピョン跳ねてしまうため心配が尽きません。動物たち本人に理解してもらえれば良いんですけど難しいですね。

ぷっちさん
こちらこそnice&コメントありがとうございます。ご質問の回答ですが、犬の毛、猫の毛で喘息やアレルギーになってしまうケースは良くあるみたいです。私自身も喘息ほどではありませんが、ときどき咳込んでしまうことがあります。詳しくは人間のお医者さんに聞いた方が良いと思いますけど。
by ふあみど (2007-07-31 15:29) 

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