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動物看護師募集
ファミリー動物病院では現在看護スタッフを募集しています。
*募集条件*
動物専門学校卒業、もしくは卒業見込みの方。
動物が好きで、飼い主さんと笑顔で接することができる方。
詳しくは電話でお問い合わせ下さい。
TEL 029-270-3939
※診察時間内でお願いします。詳しくはHPをご覧ください。
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臍ヘルニア [健康のための話]
昨日、猫の臍ヘルニアの手術をしました。
臍ヘルニアとはおへそのあたりの腹膜に穴が開き、皮膚の下まで脂肪や臓器が出てきてしまう状態をいいます。
一般的には「でべそ」などと言われ、それほど深刻でないようなイメージがあったり、ペットショップでもそのまま売られていたりしますが、管理をおろそかにすると大変な事になります。
先天的にヘルニアがある場合が多いのですが、交通事故などの外的衝撃で穴が開いてしまうこともあります。
以下に手術時の写真を載せています。
見るかたによっては、気持ちが悪くなる可能性がありますので気をつけてください。
今回は腹膜の穴から脂肪のみ脱出して、容易に出たり入ったりする状態でした。
しかし、腹圧(お腹の圧力)が高くなったり外から衝撃が加わると、脱出したあと元に戻らなくなり(カントン状態といいます)、血流が遮断、組織が壊死すること(ダメになって腐り落ちてしまうこと)もあります。
そうならないように、飼い主さんに気をつけてもらうこととしては、
1.おうちの動物に臍ヘルニアがあるかどうか知っておく。動物を飼い始めたときに、一度お腹を触ってみましょう。よく分からない場合は動物病院で診てもらってください。
2.もし臍ヘルニアがある場合は、外科手術で比較的簡単に治すことが出来ます。全身麻酔が必要ですが避妊、去勢手術と一緒にすると良いと思います。
3.生後間もなくてまだ手術が出来ない場合は、腹圧を高くしないように気をつけてください。ご飯やお水を一気に与えないよう、少量ずつ何回にも分けて与えてください。
4.手術をしていない(しない)場合、月に1回くらいは臍ヘルニアの膨らんだ部分を触ってみてください。臓器がスムースに戻れば良いですが、戻らない場合や動物が痛がる場合はすぐに診察を受けてください。無理に押し込むとヘルニア部分を広げてしまいますので、動物がリラックスしているときに優しく触ってくださいね。
今回は生後6ヶ月の猫ちゃんでしたが、去勢手術と一緒に、無事整復、縫合できました。
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