犬のキシリトール中毒

今朝の産経新聞にこんな記事が載りました。

http://www.sankei.co.jp/seikatsu/seikatsu/070709/skt070709000.htm

犬がキシリトールを摂取すると血糖値が下がり、３０分ほどで元気がなくなり、ふらつき、虚脱などの症状が表れ、ときには生命の危険もあるとの事。
米動物中毒制御センターの報告では、２００４年の約７０件から０５年は１７０件に急増、０６年は８月までで１１４件あったそうです。
ファミリー動物病院ではキシリトール中毒の疑いのある子は診ていませんが、日本でも同じような症例が出ているようですね。

ちなみに犬はあまり虫歯になることはないため、キシリトールの虫歯予防効果はほとんど意味ないのですが。。。

この記事を読んでいて、ふとある考えが浮かびました。
こういった危険性のある食べ物は安易に動物に与えてはいけないのですが、犬の経口血糖下降剤としてキシリトールが有効なのではないか、と。

最近のわんちゃんねこちゃんも人間と同じように糖尿病になってしまう子達が増えてきています。
診断がついた後、インシュリンを注射して血糖値をコントロールする場合が多いのですが、飲み薬での治療を希望する飼い主さんもいます。
そういった場合、錠剤を処方することになるところを、キシリトールで代用できる可能性があるということです。

もちろん薬用量や投与時の食餌管理などデータを揃えないと効果が出ないだけでなく、副作用の問題も出てきてしまいますが、どこかの製薬メーカーで実験してもらえないかなって思ってしまいました。
薬として承認されれば、甘くて飲みやすい薬になるので、毎日投薬する飼い主さんの手間も確実に減ると思います。
願わくば猫でも有効であればいいのですが、猫での作用はよく分かっていないようです。

そういったお薬の助けを借りなくて良いよう、おうちの動物たちの健康、体重管理をしっかりしてあげて下さいね。

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タグ：健康管理