うさぎの不正咬合

犬や猫と違い、うさぎさんの歯は一生伸び続けます。
摂食時、水平方向に歯をすり合わせることによりその伸びた歯が削れ、一定の形状を保つことが出来ます。
噛み合わせが悪かったり、ペレットフードばかり与えて乾草をあまり与えないでいると、不正咬合という状態になることがあり注意が必要です。


切歯の不正咬合
前歯が伸びすぎてしまい、うまく食べ物を口に運ぶことが出来ない状況になります。
目立つところなので、飼い主さんにもすぐ気がつくと思います。
いったん噛み合わせが悪くなるとなかなか元に戻らず、定期的に（１ヶ月に１回程度）切歯を切ってあげる必要があります。
歯切り処置は短時間で済ませられますし、費用も500円程度しかかかりません。

臼歯の不正咬合
奥歯が伸びすぎてしまい、口に入ってきた食べ物を飲み込むことが難しくなる状況です。
食欲が無く、うまく口を閉じられなかったり、よだれが出ていたりした場合は臼歯の不正咬合が疑われます。
飼い主さんではなかなか気付かない場所なので、心配な時は病院で口の中の診察をしてもらいましょう。
もし臼歯が伸びすぎている場合、臼歯を削る処置が必要になります。
切歯と違って全身麻酔が必要な場合が多く、全身麻酔費用をあわせると1万円程度かかってしまいます。
処置までに時間がかかってしまうと体力が落ちてしまったり、伸びた臼歯が舌をを傷つけてしまい治癒まで時間がかかることがあり、注意が必要です。
一度臼歯の本来の形に治してあげれば、食事管理をしっかりすることで再発の可能性を減らします。

不正咬合が原因で起こるトラブル（目や涙管、顎膿瘍など）も非常に多いです。
普段から気にかけて、できるだけチモシーなどの牧草（乾草）を多く与えるよう気をつけて下さい。

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タグ：健康管理 うさぎ